ログハウスでの暮らし
外壁の劣化について教えてください
自然素材そのままの木材で造られるログハウスは、外壁ももちろん木材です。
木は、好条件の下で何百年あるいはそれ以上の耐久性を持ちますが、場合によっては数年で朽ち果ててしまいます。
原因は、シロアリ被害・腐朽菌による腐れ・紫外線などの自然環境による劣化です。
シロアリ被害も適切な処置をしないと怖い存在です。
また、腐朽菌は湿気と密接な関係にあり、軒のかかっていないベランダ等は数年で傷み、建物本体まで被害が及ぶと取り返しのつかないことになります。軒を長くすると、当然建物も濡れ難くなり、腐朽菌の心配も減ります。
外壁の劣化、これはシロアリ・腐朽菌・他、を防いでも残る課題で、コンクリートやサイディング等の新建材でも同じです。
木材外壁劣化は紫外線で表面が劣化して水分を含みやすくなり、湿った状態と乾燥を繰り返し劣化が進み、ますます水分を含みやすくなり、傷みがひどくなります。また、ログ壁もよく日の当たるところ、当たらない所では劣化の時期が異なります。建物の外壁の傷みは、日差しの多くあたる南面が一番ひどく、軒を長くするとやはり劣化対策にも効果的です。
良い所いっぱいの木材も、外装材として建物を長く保護し続けるには課題も多いでしょう。
外装材として最適とはいえない木材をしっかり保護するためには塗装が非常に大事で、紫外線をカットし、湿気を遮断し、通気性も確保した耐久性の高い塗料が理想です。再塗装することはもちろん、顔料の多い塗料を塗る事も耐久性を高める方法のひとつです。
木材の性質そのままのログハウスの外壁は、紫外線や湿気対策、塗料選びなど、自然環境に適した設計プランとその後の適切なメンテナンスにより、時が経つにつれ古さを感じない魅力を増した建物となります。